る~るるるるる~♪
この世放送~♪
「はい、この世放送のお時間です……けどね。今日はすっごいゲストの方が来ておりますよ、お願いします」
「この世のみ~なさ~~~ん♡
今日のこの日、待ってましたよね?私は待ってました♡
この世アイドル『弧埜ヨ』です♡」
「いや~弧埜ヨちゃんが来てくれるなんて、このラジオも大きくなったな~」
「えへへ、私、このラジオこの世さんがこの世のころから聴いてるんですよ」
「いや~、嬉しいことこの上ないですね。この世だけに」
「最近この世の中~っ!って感じの世の中多いじゃないですか。そういう時、この世放送さんだったらどんなふうにお話しするんだろ?って考えてて」
「え~っ!すごい嬉しいです」
「世の中に対する憎しみってやっぱり深いんですけど……でも、こうやってこの世の中だな~って感じになる日も、あっていいんだなって。……いや、無いほうがいいんですけどね」
「まあ実際、この世の中ですもんね」
「なんだか初めて世の中になった時のこと思い出すなぁ。この世の中!!ってなっちゃって……」
「ワァーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!」
「あ、この世になっちゃいました?」
「いやぁ、お恥ずかしい」
「いえいえ!私もつい憧れのラジオに来てテンション上がっちゃって。世の中ってこんなに苦しみを与えてくるくせに、この世の中の話をできる相手って限られてきちゃうじゃないですか」
「それな~!こちとら毎日この世の中に曝されてるのに、困っちゃいますよ」
「もっとずっとずっと、この世がこの世の中ならこんな風にも思わないのかな」
「どうでしょう。この世の中って、やっぱりこの世なので……」
「はぁーほんとに……あっやだ、ため息ついちゃった」
「そりゃあこの世の中ですもん。つきたくなりますよ。いいんです、この放送の中では、ため息ついたって、この世を嘆いたって、憎んだって